呼吸器の病気と当院で行う治療法について
呼吸器の病気には肺癌などの悪性疾患、肺炎や結核などの感染症、徐々に病状が進行する慢性閉塞性肺疾患(COPD)、
気管支喘息や間質性肺炎(肺線維症)などがあります。
肺癌は進行した病状では抗癌剤治療となりますが早期であれば手術治療で完治が望めます。
当院では肺癌治療としてこれらの治療を行うことが可能です。
肺の感染症についてはあらゆる感染症について入院加療していただくことができます。
その他、慢性呼吸器疾患については内服、貼り薬や吸入療法で症状が軽減するように治療いたします。
具体的な当院で行う治療法は以下の通りです。
慢性呼吸不全
肺結核後遺症、COPD、間質性肺炎などに起因する慢性呼吸不全に対して在宅支援施設と協力し在宅ケアを行っています。
肺癌
手術可能症例には手術を、不能症例にはた呼吸器内科・外科の専門医による合同症例検討会により術前術後の化学療法や放射線療法について検討し集学的治療を行っています。
肺結核
結核は30床の新設されたユニット病棟で入院治療を行っています。
非結核性抗酸菌症
3剤併用の薬物療法が主体であるが、難治症例で手術適応のある場合には外科治療を検討しています。
COPD
COPD・肺気腫については呼吸機能検査やCT検査にて病状を判断し、吸入や内服治療を行っています。
肺線維症
間質性肺炎では胸部CT、気管支鏡検査、胸腔鏡下肺生検などにより診断を行ったうえで治療方針を決めています。
睡眠時無呼吸症候群
在宅アプノモニターにて検査を行っています。AHIが40以上の場合には鼻マスクによる持続陽圧呼吸法(CPAP)を導入しています。
HIV感染症
ニューモシスチス(カリニ)肺炎などのAIDS疾患の入院加療を行っています。HIV感染症は内服治療が進歩しており2〜3ヶ月に1度の外来通院で治療可能です。
また、本症は免疫機能不全の身体障害者手帳の取得が可能で、自立支援医療を受けられます。
アスペルギルス症
慢性の真菌感染症であり、抗真菌薬の内服治療が行えます。難治性の場合は手術適応につき検討します。
膿胸
肺葉切除術、醸膿胸膜剥皮術、掻爬術、胸郭形成術、開窓術、大網・筋肉弁充填術を組み合わせた治療を行なっています。
嚢胞性肺疾患
気胸に対しては主として胸腔鏡手術を行っています。